襤褸蒲団表

襤褸の蒲団 昭和初期

幾つもの布ぎれを寄せ集めて仕立ててあります。それほど古い時代のものではなく、昭和初期の頃のものではないでしょうか。このような布団は貧困な家庭で使っていたものと思いがちですが、当時の農漁村ではそれほど珍しいものではありませんでした。これは衣料が高価であったことと共に、物を大切にしなければならない。という思いが人々の心に根強くあったからです。

蒲団表(ふとんおもて)

綿を包む布地。「蒲団皮」「蒲団地」ともいう。来客用や婚礼用の特別な蒲団には、筒描などを施した豪華な表地が用いられた。表地だけが解かれて保存される場合が多い。

  • 襤褸蒲団表
  • 木綿
  • 162.0㎝×128.0㎝