百獣の王といわれる獅子は、その勇猛で気品ある姿が邪気を祓うものとして好まれた。牡丹に獅子を配すのは、「百獣の王」の獅子に「百花の王」牡丹を配したともいうが、多くは能楽の「石橋(しゃっきょう)」を題材としたもので、獅子が現れ牡丹の間を舞い戯れ、天下泰平千秋万歳を祝って力強く舞い踊る獅子の姿を表している。本作品には険しい岩山と流れる清涼な川が表されている。獅子は2頭となって阿吽の勢を示している。
綿を包む布地。「蒲団皮」「蒲団地」ともいう。来客用や婚礼用の特別な蒲団には、筒描などを施した豪華な表地が用いられた。表地だけが解かれて保存される場合が多い。